帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチン(シングリックス筋注用)の2種類があります。
シングリックスの方が帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛の予防効果が高く、その効果は10年以上持続します。米国疾病管理予防センター(CDC)は、帯状疱疹の予防目的として、サブユニットワクチンの接種を推奨しています。
とも皮膚科クリニックでもシングリックスの投与を行っています(生ワクチンは取り扱っておりません)。
シングリックスの対象・費用・投与方法
接種対象者
- 50歳以上の方
- 18歳以上で帯状疱疹に罹患するリスクが高く、医師が接種を必要と認める方
18歳〜49歳の方については、当院で免疫抑制剤等を投与中の方に限らせていただきます。
費用
- 1回12,000円(高崎市民で助成金を利用される場合)
高崎市民の方は、助成金申請等の事前の手続きは不要です。
高崎市民以外で、助成金の対象外の方は1回22,000円となります。
接種方法
シングリックスは筋肉注射で接種します(新型コロナワクチンと同様の接種方法)。
2か月の間隔で2回の接種が必要です。1回目の接種以降、遅くとも6か月以内に2回目の接種を行う必要があります。
2回目の接種が6か月を過ぎてしまった場合、助成金の対象外となりますのでご注意ください。
当院での接種方法
予約
事前に帯状疱疹ワクチン接種の予約をお願い致します。予約は当院の予約サイトにて受け付けています。電話での予約はお受けしておりません。
接種当日の流れ
受付で、「帯状疱疹ワクチンの予約で来院した」旨をお伝えください。問診票をお渡しします。
体温測定を行います。問診票の記入が終わりましたら受付に提出してください。
医師による問診を行います。以下の方は接種が受けられないのであらかじめご了承ください。
- 明らかに発熱(通常37.5°C以上)している方
- 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 過去にこのワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方
- その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
ワクチン接種は肩の筋肉に注射します。肩を出しやすい服装で来院されるようお願いいたします。
接種後は30分程度、院内で待機が必要です。
会計は現金、もしくはクレジットカードがご利用いただけます。
交通系ICカード、QRコード決済には対応していません。
接種後の注意
接種当日は激しい運動を避け、注射部位を清潔に保ってください。接種当日の入浴は差し支えありません。接種後に接種部位の異常な反応や体調の変化を感じた場合、高熱、けいれんなどの異常な症状があらわれた場合には、すぐに医師の診察を受けてください。
シングリックスの副反応について
シングリックスの副反応で頻度の高いものとしては、注射部位の痛みや腫れ、赤みなどが報告されています。その他、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、疲労、悪寒、発熱などがみられることがあります。
ごくまれですが、ショックやアナフィラキシーといった重大な副反応が発生するおそれもあります。このため、接種後30分の院内待機をお願いしております。
新型コロナワクチンとおおむね同じような副作用が現れると思っていただければ良いと思います。
本剤の接種により重篤な健康被害が発生した場合には、「医薬品副作用被害救済制度」により治療費等が支給される場合があります。