国立埼玉病院で乳児血管腫診療の勉強をしてきました

国立埼玉病院皮膚科部長中捨克輝先生と、とも皮膚科クリニック院長横山知明のツーショット写真

こんにちは。とも皮膚科クリニックです。

先日、国立埼玉病院皮膚科へ1日見学にお邪魔してきました。埼玉病院皮膚科の部長を務めている中捨克輝先生は私の大学の同期です。中捨先生はもとより皮膚外科の名手であらせられましたが、近年は乳児血管腫に対する治療で実績を上げられています。日本皮膚科学会雑誌の最新号に、乳児血管腫治療についての総説を執筆されるなど、領域のエキスパートとして知られる先生です。

日本皮膚科学会雑誌に中捨先生が執筆した総説記事

乳児血管腫は赤ちゃんの皮膚に生じる赤アザの一種で、未熟な毛細血管が増殖してあらわれる良性の腫瘍です。従来は、自然に消えるので治療は不要とも言われていました。しかし、自然消退を待つと瘢痕を残すことも多く、現在ではレーザーや内服薬によって早期から積極的に治療介入していくことが推奨されています。

この日は丸一日外来やレーザー処置を見学させていただき、細かいテクニックを直接伝授いただき大変勉強になりました。乳児血管腫に対しては、ご両親の不安を軽減するという意味でも、早期からレーザー治療を導入して早くに病変を治してあげることが良い結果につながると実感できました。

皮膚科では皮膚疾患の治療や美容用途でさまざまなレーザー機器が用いられています。大病院の皮膚科ではむしろこういった機器の購入に際してのハードルが高く、クリニックの方が院長の裁量で自由に(金銭面が許せば、ですが)機器を導入できるので、小回りが効くという面があると思っています。

また、巷によくある美容専業クリニックは確かにこうしたレーザー治療を得意としていますが、逆に美容用途に専念しているとも言えます。当院のような保険診療をメインとしたクリニックがレーザー治療を行うことで、皮膚疾患治療の選択肢が増え、結果として患者さんの利益につながると考えています。

ここで学んだことを高崎市や群馬県の皆様に還元できる日が来るのを待ち遠しく思います。

とも皮膚科クリニックは5月12日、高崎市上中居町に開院予定です。

5月7日には内覧会も予定しておりますので、ぜひ足をお運びください。

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この記事を書いた人

皮膚科専門医・指導医/アレルギー専門医/医学博士/日本医師会認定産業医/がん治療認定医
2001年慶應義塾大学医学部卒業

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